副院長の話〜痛み研修→臨床編パート3〜

こんにちは副院長の重之です。ここまで私の痛み研修についてお伝えしてきました。

最後のパートです。ここでのポイントは

「痛みは感覚ではなく感情である」ということです。難しいので少しだけ解説していきます。

本書によりますと、これまで痛みはいわゆるケガや歯痛という痛いなーという感覚の面がメインでした。

しかし、パート2で少し触れた痛覚変調性疼痛という概念がまとまってきたことで痛いと感じたとき心はどうかというところまで考えるようになっています。

皆さん普通痛みを感じて嬉しい!ラッキー!となりますか?普通ならキツイ、もう嫌だ。となりますよね。

その負の感情がもう痛みなんだよ。という考え方をしていきます。

痛みが続くと不安になりますね。その不安がさらに痛みを悪化させていきます。

本書より引用

この不安というのがポイントで、不安という感情が脳にとっては痛みと同じ意味を持ちます。(ざっくりいうと)

歯科医院を受診する患者さんの中にはこれまで不遇な対応をされてきた患者さんもいます。

痛みを訴えても原因がわからないときもあり、それに対して医療側がその痛みを理解せずに一方的に否定したりすると患者さんはますます不安になります。それにより痛みがさらに悪化。

執拗に痛みを訴えた場合、医療者側は困ってしまい本来医療者がとるべき対応を怠ることになってしまうこともあるようです。双方にとって負のサイクルに巻き込まれていきます。

パート1で少し触れた「痛いと言う患者さんに対して、『その痛みはあなたの思い込みだ(痛いと勘違いしているや気のせいだという意味)』という歯科医師がいるが、よほどその歯科医の方が勘違いをしている(怒)。」と言われぬよう私も患者さんの痛みを理解するように努めてまいります!

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