☆「神経をとられた」「歯を抜かれてしまった」

 これまでの歯科医師人生の中で、患者様のある言葉が気になっていました。それは「神経をとられた」「歯を抜かれた」です。別の場所で受けた治療に納得できなかったという気持ちが慮られ、双方が納得できる治療について追求することこそ、今の歯科医療に求められているのではないかと考えるようになりました。吉田歯科医院の患者様においては、「納得」がいかないまま治療に進まれることがないよう、患者様との意思疎通、信頼関係の構築を第一に考え、『患者様と歯科医師の双方が納得できる治療』を提供するための様々な取り組みを日々模索し、実施しています。

☆「納得」いかないまま どうして治療が進んでしまうのだろう

 歯科医師は医学・科学的な知識を持ち、治療する技術を持つ医療人です。患者様の苦痛を速やかに取り除くことを最優先にして、患者様のお気持ちを汲み取る前に治療に取り掛かることがあるのかもしれません。また患者様も、自ら意見などせず歯科医師に任せるしかないと考えてしまうことがあるのかもしれません。治療の途中で不安になったり、考えを変えたくなった場合、歯科医師やスタッフに伝えづらい気持ちは私もわかる気がします。

 そこで当院が重視しているのは「問診」です。ただ病気を探すためではなく、治療へのモチベーションや生活状況なども含めて聴取することが非常に大切だと考えています。当院では『患者様と歯科医師の双方が納得できる治療』を実践するために、丁寧に病気の状態や治療方法についてお伝えしております。その上で患者様が治療方法に納得できれば治療に進みますが、困惑された表情やご質問があるうちはあえて治療に進まず、疑問点や不安なお気持ちをお持ちでないか確認するようにしています。

例えば…保険外の治療においては、必ずしもインプラントがベストな選択であるとは限りません。メリット・デメリットとともに選択肢を提示しながら丁寧にご説明し、患者様と歯科医師間で話し合いを繰り返します。その結果、双方が納得する方法がインプラントであれば、それが限りなくベストに近い治療法となります。歯科医師はこのようにして導かれた治療法を用い、良好な結果を生みだすように最善を尽くします。

☆患者様の歯の健康を守るために

 お互いの意思を確認していくプロセスこそ、患者様の歯の健康を守る鍵です。例え治療途中でも、気になることがあれば気兼ねなくお尋ねください。当院の歯科治療方針について、改めて皆さまにご理解いただき、ご協力いただけましたら幸いです。