副院長の話〜痛み研修→臨床編パート2〜
こんにちは副院長の重之です。
前回患者さんの痛みを理解することについて述べさせてもらいました。
今回はパート2として、東北大学病院での研修中のことや高田での痛み診療について共有したいと思います。
私は陸前高田に戻ってからしばらく(コロナ禍前に約5年間)東北大学病院の口腔外科で研修登録医として見学をする機会をいただき、
主に顎関節・口腔顔面痛外来をしている千葉先生に師事し、千葉先生の問診の仕方や診査内容などを見学していました。
慣れてきた頃から患者さんの問診を手伝うようになりましたが、私が聴いた内容と千葉先生が聴いたときに答えた内容が異なる患者さんが多くいて、なぜだ…と思うことが多々ありました。
研修も五年ぐらい継続すると千葉先生から少しは認めてもらえるようになり、自分の問診に自信がついてきて、もう少し…というところでコロナ禍になってしまい研修をやめることにしました。
その後は日々の歯科治療をしながら時々来る原因がわかりづらい痛みをもつ患者さんの診察などをしています。
原因がわかりづらい痛みには慢性痛というものがあり、これには脳の機能が影響しています。
最近痛みの考え方(分類)の一つに痛覚変調性疼痛というものが登場してきました。詳しい原因はわかりませんが、様々な要因により脳が痛く感じてしまっている状態です。
パート2はここまで。
パート3で最近読んでいる本から痛みに関する知識を共有したいと思います。