こんにちは。副院長の重之です。

最近にはじまったことではないのですが、高齢の方の歯科治療は毎日あります。

高齢の方ですと、ほとんどが入れ歯の治療になります。

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入れ歯の患者さんの主な治療内容は「痛いところをなおしてほしい。」「新しく入れ歯を作りたい。」です。

これら入れ歯の治療は入れ歯を口の外にだして痛いところを削ったりするので、割と簡単に対応できます。

しかし、最近治療が難しいと感じる高齢の方がいます。それは「歯がたくさん残っている」方です。

全ての歯が健康で残っているならば素晴らしいことですが、ほとんどの方がむし歯を何本か有しています。

歯科治療は高速で回る器具で歯を削ります。このとき熱が発生するため歯の神経の保護などを考慮されて大量の水をかけながらの治療になります。

若い方ですと、水を口にためていることができるので治療の各段階でこちら側で吸ってあげて対応ができます。

しかし、高齢の方の一部では水を飲み込むための筋肉の筋力低下や反射が鈍くなるため口に水をためておくことができず治療中にむせってしまいます。

むせることが続くと患者さんが辛いおもいをするので、われわれも工夫して身体を起こして治療をしたりしますが、それでもむせってしまいます。

このむせるという身体の反応は肺炎とも関連があります。

~肺炎への道筋~

寝たきり状態もしくはそれに準じる状態になってしまった。という仮定。身体の免疫力も低下しています。

口腔内が不潔の状態だと、むし歯菌や歯周病原菌などが口腔内に無数います。

のどの筋力低下や反射の鈍化により、それら細菌群が肺に予期せず転がり込んでいきます。

それらの菌が肺で増えて。。。肺炎になります。

そしてこの肺炎は現在日本人の死因3位に浮上してきました。

2015年 日本人死因

 

口腔内環境が肺炎の発症を左右するといっても過言ではありません。高齢者になってからでは残念ながら遅いので、若いうちから口の中の健康(健口)を意識することが重要です。

生涯健康でいるための秘訣は「口腔内の健康!!」です。