インプラントを用いた機能回復
こんにちは。副院長の重之です。
ここ数日子どもたちが風邪でダウンしています。インフルエンザもアデノウイルスも陰性で、割と元気なのに熱がなかなか下がらない。
今日も寝る前に高熱をたたきだし、坐薬をいれて休ませました。どうやら保育園で流行っているようです。他の友達もみんな休んでいるとのこと。
さて、本題に戻ります。
吉田歯科では、そんなにインプラント治療をすすめていないと言いつつも一応準備をしていて必要とされる患者さんには実施しています。
今回紹介する患者さんは入れ歯は嫌だということでインプラント治療を希望して来院されました。
レントゲン上で顎の骨は十分ありそうだったのでインプラントをするには問題ない。と判断しました。しかし、口腔内の状況には課題がたくさんあり、
時間がかなりかかりますとお伝えしました。それでも頑張る!ということで患者さんの本気度を信じて我々も一緒にがんばることにしました。
術前)上顎の奥歯がほとんどありませんでした。
術前レントゲン)骨の高さはありました。
そうしていろいろ課題をこなし、口腔環境を改善していった結果最終的な歯が入るのに約2年かかりました。。。かかりすぎだろ。。。と思う方が多いと思います。
たしかに時間かかりすぎですが、長い道中いろいろなことがありました。
わたしの想定を超えた自体もあり、それをなんとか改善するよう試行錯誤して。なんとかよくなって(これで余計に半年待ちました)。
今に至ります。
術後)下の歯も自然な白い歯にしたいということで銀歯はなし。
この最終的な歯が入る前に仮歯でならしていたため食事は2~3か月前から普通にできるようになっていました。
術後レントゲン)インプラント周囲の骨も問題ありません。しいていうなら下の親知らずが気になる。。。いつか元気なうちに抜きましょう!
術前後でかなり変わりました。
入れ歯と違い、自然な状態で食事ができるようになりました。これが最大のメリットではないでしょうか。
デメリットは時間がかかります。また今回の患者さんは下も白い歯にしたいということだったので、すべて保険外診療でした。
そのためインプラントも含めると費用はかなりかけていただきました。
失ったものとはいえ費用面などから見ても歯はやはり貴重な存在だなと感じます。
これからはここまで整備した口腔内をいかに長く維持させるかが課題です。一生もつものではありませんから定期的なメインテナンスが重要になってきます。
歯は毎日馬車馬のごとく使われています。硬い、軟らかい、熱い、冷たい、酸っぱい、辛い、いろーんな食事が口腔内に押し寄せてきて歯を痛めつけます。
これだけ過酷な環境で歯は存在しているので一生もたせるのはそうたやすいことではありません。
インプラントは天然歯と違い、弱いです。ここでいう弱いとは歯周病に対しての抵抗力です。
そのためかなり手をかけて守ってあげなければなりません。
我々が毎日歯を磨きにいってあげることは不可能なので、基本的には自分で守ってもらいます。
我々はあくまでフォローにとどめて、本人では磨きにくいところを
きれいにしてあげることに徹底します。
この患者さんはこれからが本当のスタートです。一緒にがんばってインプラントを含めた自分の歯を守っていきましょう!